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執筆者の写真Katsura Ito

波と粒とマッサージ

長い研究を経て、量子コンピューターの実用化が目前のようで、それで量子力学って何だ?と調べていて、二重スリット実験の事を知った時には、パズルがハマったような気持になりました。 世界で最も美しい科学実験と言われている有名な実験だそうですが、二つの切れ込み( スリット)のある板に電子や中性子などの粒子を照射し、スリット後方に置かれたスクリーンで一つ一つの粒子の位置を測定すると、粒子は“ 波 ” としてふるまいスクリーンには干渉縞が現われるというもの。しかしそこに“ 観察者 ” を置くと、粒子は“ 粒 ” としてふるまいスクリーンには2つのスリット型が現れます。 光は波(電磁波)と粒子(光子)両方の性質(二重性)を持つと教科書には書かれているようですが、人やカメラの観察という行為で波になったり粒になったりって、いったい何が起こっているのかは科学的にはまだ説明ができないそうです。本当に面白い! 更には250 人の人を集めて右のスリットを通るように念じると、粒として右に集まったという、これはどう収集つけるのかしら?という実験まで。フツーに超能力? さてこれは置いておいて、観察という概念、私が施術しているクラニオセイクラルバイオダイナミクスでは、何かをしようとすると、その状態を固定化させてしまうので、あくまでもクライアントさんの状態を観察してクライアントさんの変化を待つというのが基本なのですが、この二重スリット実験を知ってから、観察する事も固定化をさせてしまうなぁ、と思い、観察もしないで波に入る、的?にするよう意識しています。 頭おかしいと思わないでください、真面目です。頭蓋骨のくも膜と軟膜の間から脊柱に流れる脳脊椎液のリズムをタイド(潮流)と呼び、そのリズムが整うまで待つ手技なのですが、まさにその中に流れているのは“ 波 ” なんです。教科書にはよく3つの長さの波と書かれていますが、長年施術させていただいたところ、タイドは海の波のように多様で、波の種類がいくつあるとか何秒で満ち引きするとかは、それを観察者が観るからそうなるのだと思っていました。なんと感じていた事は量子力学で言っている事と同じ!? そうなったのを観たのではなくて、観たからそうなるのが確定されるという、これは心理学実験のシュレディンガーの猫のような話。 さて原子やそれを作る電子、中性子、陽子等は人の観察によってふるまいが変わる事が証明されてしまったのだから、身体の最小構成要素もそういったイメージでマクロに見えているものをミクロに捉えてみると、こんなザックリ大雑把な性格の私でも、微細な世界を感じられてまた探求心が湧いてきます。 今までは何かをしないで観察をするという事は意識していたけれど、観察もしないでただ波に入るという事に徹し、波を固定化しないで自由に動くまま漂えるようなマッサージができたら、開放できるフィールドの領域が広がる事は間違いなさそうです。 


そんなマッサージをご提供しております。

是非お立ち寄りください。




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